JICA草の根技術協力事業(パートナー型)
未利用資源の活用によるムジンバ県の小農の農業収入向上支援

記録をつけ続けるということ

皆さん、こんにちは。

ようやく雨季が終わり、雨の降らない日が続くようになってきました。

雨季中は激しい雨が続いていました。私たちのプロジェクトに関わっている農家さんの中には、オフィスのムズズからとても離れた地域に住んでいる人もいます。日本ではほとんど見られないオフロード(アスファルトなどで舗装されていない道路)がマラウイでは主流のため、大量の雨が降ると道路がぬかるんで車が通行できないことはよくあります。

そんな中、以前実施した市場調査トレーニング(詳細はこちら)の振り返りということで農家さんを改めて訪問し、実際どのようにRecord keepingをつけているのかフォローアップを行っています。

今回のフォローアップで気がついた点は、一度トレーニングしただけではなかなか理解が難しいということでした。私も含め日本人の多くは、自分の支出・収入を把握するために家計簿をつける人が多いのではないでしょうか?家計簿をつける習慣のないマラウイ人にとって、新しい習慣を身につけるということは至難の業です。

写真は農家さんの実際の記録です。(Kulimaは労賃、Mbeuは野菜の種という意味です)

どちらの農家さんも西暦は書いていますが、詳細な日にちは書けていません。また右の農家さんについては、区切り線も書いていないので、どれにいくらお金がかかったのかがわかりづらくなっています。

シンプルな方法として、プロジェクトからはこのような形を一例として提示してみました。農家さんの中には、小学校のみで中学校高校に進学していない人もいます。そういった人にもわかりやすいようなシンプルなものを心がけていますが、最終的に農家さんが書きやすいように書いてもらえればと思っています。

トレーニングの様子