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プロジェクトについて(課題とコンセプト)

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杜プロジェクト

京都大学吉田構内にある地球環境学堂近くの中庭は、現在メインキャンパスの中で最も美しい景観と生物群系を有しています。メインキャンパス内の主要なルートからは、やや見えにくい場所にありますが、この小さな庭に息づく生物の多様性は、喜びと驚きに満ちた眺めです。

地球環境学舎では、この場所の既存のベンチを改良し、その潜在的な可能性を最大限に引き出すための小さなプロジェクトに取り組みました。私たちはこのプロジェクトを「秘密の杜」と名づけ、春から継続的に真摯に取り組んでいます。

活動組織:
 地球環境学堂・学舎
 人文科学研究所
 施設部施設環境サテライトセンター

現状の課題

  1. 腰掛ける場所の不足
    休息をとり、自然を観察する場所の不足
  1. 建物背面に囲まれた立地
    視認性の低い庭
  1. 突き当りに位置する敷地へのアクセス
    歩行者の目を引きにくく休息する人も少ないため、庭の存在感が薄い

コンセプト

「秘密の庭」の縁側

このプロジェクトのアイデアは、庭の最も魅力的な景色を額縁のように切り取ることから始まりました。私たちは、その景色を絵画のように額縁に納め、見る人がしばらく座って休めるような場所を提供しようと考えました。日本の坪庭の「縁側」のように、通りすがりの人がすっと腰掛けて、ときには靴を脱いで、木陰に腰を下ろせるような空間を作ろうと考えました。季節によってはすだれを掛け、快適な環境をつくりながら、風景を眺め、自然の環境音を楽しみ、庭の生物多様性に思いを馳せることができればと思います。このプロジェクトは、多くの関係者の協力のもとに設計されており、GSGESの学生には、季節ごとにこの場所を管理することが期待されています。私たちは、この場所が忙しい日々の中で小さな隠れ家を求めるすべての人にとって、魅力的な場所になることを目指しています。