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三才学林の紹介

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三才学林とは

地球規模の文明は、人類史上いまだ存在しません。
しかしそれを目指すことなくして、
地球環境学の統合的発展は望めないでしょう。

ー初代三才学林長 横山 俊夫

三才学林は、2002 年の地球環境学堂・学舎発足と同時に教育・研究の支援組織として設立されました。「三才」とは天、地、人、つまり現象界全体を、学林とは学問する人びとの集う処を意味します。地球規模の文明は、人類史上いまだ存在しません。しかしそれを目指すことなくして、地球環境学の統合的発展は望めないでしょう。三才学林は、天地人の調和が地球規模で明るく保たれているという文明のありようとその実現への道を、学内外にまたがる対話のなかで考えることを目的とします。この組織が意識する文明とは、人間社会とそれをめぐる物質循環が安定しているだけでなく、かかわりある数多くの生命が輝くものです。これは東アジアの古典的な「文明」の理念をひきつぐ考えであり、2001 年制定の京都大学基本理念で本学が「地球社会の調和ある共存に貢献」するとしていることと軌を一にしています。三才学林では、このような理念の現代的構築をさぐり、この大学院の創造性、社会性をたかめるために、以下の3つの軸を中心に活動しています。

第一軸:学内外の環境学関連の教育・研究活動との連携

京都大学における地球環境学ディレクトリーを構築すべく、定期的な催しとして「京都大学地球環境フォーラム」、「はんなり京都嶋臺塾」、「地球環境学懇話会」を企画実施しています。「京都大学地球環境フォーラム」は、一般市民に地球環境学堂の実施している研究を学内外の研究者とともに紹介するもので、2008 年4 月に開始し年2~ 3 回の開催を原則としてこれまでに44 回実施しました。 「はんなり京都嶋臺塾」は、京町家(嶋臺本陣ギャラリー)で大学での研究を暮らしと関連させ市民に講話するもので、2004 年11 月に開始しこれまでに42 回実施しました。 また「地球環境学懇話会」は、地球環境学堂教員間での研究紹介や教育・研究のあり方を議論する場であり、地球環境学堂創設時の2002 年4 月から開始され、これまでに124 回の開催を数えます。その他、地球環境学関連の全学国際セミナーやフォーラムへの参画なども行っています。

はんなり京都嶋臺塾
京都大学地球環境フォーラム

第二軸:学際的な教育・研究活動の支援

地球環境学堂・学舎での教育・研究活動が、人間社会の利害を越えた「地球益」の増進や地球規模文明化のために統合されるよう、中長期的な視野から支援しています。その活動の中心として、様々な活動を報告するSANSAI Newsletter の定期刊行を行っています。SANSAI Newsletter は第1号を2012 年10 月に創刊し、これまでに34 号を発行しています。

Sansai Newsletter

第三軸:教育・研究の国際化プログラム支援

現在、京都大学や地球環境学堂・学舎で進められている教育・研究の国際化プログラムの支援を行っています。活発な国際連携活動を推進し、主催するシンポジウムやセミナー等でそれらの成果を定期的に紹介しています。毎年開催する地球環境学堂国際シンポジウムは国際化プログラムの大きな成果の1 つで、各国の連携大学の研究者、学生が集まり議論する機会を提供しています。これまでの開催場所、参加者数等は下表の通りです。また、多くの留学生や特別聴講生など定常的に受け入れるための奨学金や助成金の獲得を支援しています。