社会基盤親和技術論分野の加藤智大助教が令和7年度前田工学賞(土木分野)を受賞しました。
前田工学賞(土木分野)は、工学のうち土木及び建築に関する学術研究で著しい成果をあげた若手研究者を顕彰するために設けられた賞です。
前田記念工学財団では、個人の貢献の度合いが明白で、総合的な見地からまとめられていて学問的にも充実した研究成果として、博士の学位取得の際に提出される学位論文に対する表彰を行っています。論文のテーマ選定の妥当性、研究手法の適切さ、学問的に優れていること、社会的有用性を有していることなどの観点から2段階の選考を経て毎年1名に送られる賞です。2025年5月30日に開催された令和7年度前田工学賞授賞式で表彰が行われました。
■受賞名:前田工学賞
■受賞業績名:Geoenvironmental Management of Excavated EarthenMaterials with Geogenic Contamination
■受賞年月日:2025年5月30日
■受賞者からひと言:土木工学は橋梁,河川,地盤,都市計画などの幅広い分野を対象とした学問であるため,地盤工学の中でも少しニッチな土と環境に関わる内容に取り組んだ本論文を評価いただけたことを大変光栄に思います。ひとえに恩師である勝見 武先生はじめ,当該分野の諸先輩方の積み上げの賜物であり,研究チームとしてのこれまでの取り組みをお認めいただけたと感じています。私が博士後期課程に進学した2020年はパンデミックのため実験を思うように進められなかった一方で,それまで出張が多かった先生とじっくりと議論できる時間に恵まれました。何度も赤ペンを入れていただく中で,研究成果を論文にまとめるプロセスを学ぶことができ,貴重な時間を過ごすことができたように思います。今後は自分なりの研究テーマを開拓するとともに,教わったことを次世代に少しでも伝えられるように,教育・研究により一層邁進します。
■授与団体:公益財団法⼈ 前⽥記念⼯学振興財団
■関連ホームページ:公益財団法人 前田記念工学振興財団