マヒドン大学On-site Laboratoryミニワークショップが、2025年9月15日にマヒドン大学Salayaキャンパスで、一部セッションが16日にPhayathaiキャンパスにて開催されました。
本学は、海外の大学や研究機関と共同で現地運営型研究室(On-site Laboratory)を設置しています。地球環境学堂は、2018年からマヒドン大学と共にOn-site Laboratoryプログラムに参画し、“京都大学On-site Laboratory 「Mahidol環境学教育・研究拠点」”の活動を展開してきました。
今回のミニワークショップは、定例の年度末ワークショップとは別に、新たな共同研究の創出(主として省エネ・省管理な分散型技術による郊外地域の持続可能な水・廃棄物管理システムに関するもの)を主な目的としました。京都大学とマヒドン大学の研究者や学生約60名が参加しました。大学本部からの支援(On-site Laboratory事業を活用した国際的な研究活動支援経費)により日本側の現地参加者が22名と定例のワークショップより多かったことが特徴です。
ワークショップの冒頭では、Thanapat Wanichanon マヒドン大学 工学部長による歓迎の挨拶がありました。その後、越後信哉 地球環境学堂教授より、このミニワークショップの趣旨説明がありました。午前中のセッションの後半では,4つの分科会((1) 環境工学、(2)農業・生態系、(3) 公衆衛生、(4)化学工学)のマヒドン大学の研究者から、上記の課題に関連したタイの抱える諸問題について、説明を受けました。その後、参加者全員で今後のプロジェクト化に向けた全体討論を行いました。
午後は,各分科会でより詳細な議論を行いました(公衆衛生については16日午後にPhayathaiキャンパスで開催)。このOn-site Laboratory全体として取り組む課題に加えて、様々な共同研究のきっかけが生まれる機会となりました。
今回のミニワークショップでは、京都大学側から学生を含む若手研究者にマヒドン大学を訪問し、現地の課題を肌で感じる貴重な機会となりました。また、複数の新たな共同研究プロジェクトの申請準備が始まるなど、多くの面で実り多い2日間となりました。
全体セッションの様子
パラレルセッションの様子(公衆衛生)

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