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資源循環学廊

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地域資源計画論

西前 出 教授
淺野 悟史 准教授

地域の自然および社会資源の適切な評価と利用を通じ、都市と農村の均衡ある発展のあり方を実証的に研究している。「地域資源」が本研究分野の重要なキーワードであり、その場所にある人、文化、歴史、自然などを最大限に活用し、人と自然が調和した地域の望ましい発展を追求している。具体的には、フィールド調査にもとづき、空間情報技術(GIS・リモートセンシング)を援用し、質的・量的分析を組み合わせながら、地域に存在する社会的な課題の解決に取り組んでいる。近年は国内・東南アジア諸国を中心として研究活動を展開しており、フィールド調査やアンケート調査などから地域計画の基本となる地域の自然・社会特性を明らかにし、課題解決に向けた実践的活動を行っており、以下に挙げる研究を実施すると共に、その成果を現地に還元することにも力を入れている。

超学際的アプローチによる地域活性化(国内農村部);土地・資源利用の実態と地域レジリエンス(ベトナム中部農村部および沿岸部);持続可能な発展を目指した農村開発(インドネシア、フィリピン、インド等);地域アイデンティティの定量化と地域計画策定への応用(モロッコ);文化的景観の統合的価値と持続的発展(インド);地域統計情報を用いた空間データマイニング

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都市基盤デザイン論

川﨑 雅史 教授
山口 敬太 准教授
谷川 陸 助教

自然から文化に至る地域固有の風土・景観を研究対象として、その空間的・時間的構造や変容を、景観解析、デザインサーベイ、歴史分析、コミュニティ構造分析などに基づいて把握します。それを手がかりに、風土に調和した都市社会基盤施設のあり方を探るとともに、都市・地域の計画・デザインの目標像と方法論を探求します。

1) 景域環境の構造分析と景観計画
豊かな環境や文化を形成してきた丘陵地・山辺や、川や水路が生み出した景域環境を対象として、GIS・CG システムを援用した地形・敷地解析や眺望特性の分析を行い、規範となるデザインの技法と景域創造と持続的なマネジメントのあり方を探求する。

2) 景観の保全再生と都市・地域デザイン
都市・地域の文化的景観や、公園・緑地などの社会基盤を対象とし、固有の風土に基づき形成された都市・地域の景観の特質を、その成り立ちや形成要因、都市計画や社会基盤整備との関わりから明らかにする。加えて、景観を成り立たせている社会構造の評価や、景観形成システムの持続・変容メカニズムの検討を通じて、景観を手がかりとした都市・地域デザインの可能性を探求する。

3) 都市・地域における社会ネットワークの形成と機能の分析
災害時のような非日常的な時間も含め、コミュニティにおける人と人のつながりである社会ネットワークの形成やその働きを分析する。フィールドワークや数理モデルなどの多様な手法を用い、社会ネットワークを考慮した社会基盤のあり方や持続可能な社会を探求する。

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親環境フォトセラミック材料化学論

田部 勢津久 教授
許 健 助教

光の機能を活用して親環境技術を可能とする次世代のフォトニクス技術に貢献するセラミックスやガラス等の無機材料開発を進めています。光機能設計と材料合成、得られた材料の光物性評価とそのフィードバックを行い、光エネルギーを蓄える材料、太陽光発電効率を高める波長変換材料、光ファイバ通信の長距離化を可能にする光増幅器用ガラス材料、赤外光を可視光に変換するアップコンバージョン材料の開発を行っています。

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生産環境微生物学論

田中 千尋 教授
𠮷見 啓 准教授
竹内 祐子 助教

農林生産環境の生態系においては、多様な微生物が生育しており、そこに存在する動植物などの生物環境、あるいは土壌要素などの非生物環境を通じて複雑な相互作用を為していると考えられているが、その微生物相や相互作用について十分明らかにされているわけではない。当分野では農林環境における微生物相ならびにそれら微生物種の特性や生理機能の解明を、土壌要素、植物要素の研究と合わせて展開することを目指している。また、その有効利用や制御・防除法などについてグローバルな観点から行える人の育成にも取り組む。

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陸域生態系管理論

舟川 晋也 教授
真常 仁志 准教授
柴田 誠 助教

私たちの存立は、その多くを大気・水・土壌・植物・動物などを構成要素として含む陸域生態系に依存している。同時に、私たち自身もその要素として相互に働きかけあっている。この様な関係の中、近年の人間活動の拡大は、地域や地球の環境を脅かし、砂漠化、水質汚染、土壌汚染、土地資源の劣化などを招いている。

当分野では、陸域生態系とその管理に関する幅広い領域での多岐にわたる研究に取り組んでいる。主な課題は、日本・アジア・アフリカでの土壌特性や肥沃度メカニズムの解明、土地資源の利用や保全、荒廃環境の修復、農耕地生態系管理のための在来技術の再評価などである。また、人々の暮らしや安全の向上のための包括的な地域開発支援や生態系管理の手法を探るための研究にも取り組んでいる。

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統合環境学設計論

竹前由美子 助教
多田 悠人 助教
石川 良賀 特定助教
カンドパル・リチャ 助教
川口 康平 特定助教

環境学の分野横断的・統合的な研究活動を促進させるために設置された分野である。地球環境学堂・学舎が様々な専門領域から構成されることを踏まえ、環境学全般を当分野の研究の守備範囲としつつ、学堂の他の分野と連携して特定課題に関する研究を遂行し、学堂全体の研究の推進につながるような取り組みを行う。特定課題には、地球規模の資源循環と地域生態系の動態解析による持続的な地域発展と地球環境保全の方策、人間と環境の共生のあり方とそれを実現する枠組み、地球益を具現化するための施策と技能、環境調和型文明にふさわしい技術と技術規範、などに関する個別の研究が挙げられ、資源循環学廊、地球益学廊、地球親和技術学廊における研究の推進に寄与する。

生態系連環論(協力分野)

德地 直子 教授
舘野隆之輔 教授
鈴木 啓太 助教

生態系連環論分野は、フィールド科学教育研究センター(フィールド研)の教員による協力分野である。フィールド研では、森林・河川・人間・沿岸生態系の相互作用を明らかにするため、新しい概念にもとづく総合的な学問分野である「森里海連環学」を提案している。

■森里海連環学
森林、河川、人間と沿岸の生態系の間の生態学的なつながりや、人間活動が陸域と沿岸の生産性に与える影響について探求している。これらの研究テーマは、将来の持続可能な開発を達成するための生態系管理を適切な方法で行うのに役立つだろう。

■生態系生態学
生態系を構成する生物と非生物との相互作用について、特に生態系内および生態系間における物質の循環に着目して研究を行っている。

■水圏生物生態学
河川、海洋に生息する水圏生物の生態を解明する。とくに、栄養塩、基礎生産、プランクトンから大型底生動物や魚類に至るエネルギーフロー、および水圏生物の生活史、生残、成長、移動、食性などの生態について、個体群および群集生産の視点から探求する。